iOSアップデートの失敗から見えたキャリアビジネスの崩壊

何気ないiOSアップデートの失敗が、キャリアビジネスの信用失墜と、格安SIMという新しいビジネスモデルの台頭をみんなに気づかせてしまいました。iPhoneで旋風を巻き起こしたソフトバンクも時代に翻弄されました。

「お前、鉄塔屋のクセに生意気だぞ」と林檎屋が言いました。

土管症候群

 

水曜日、何気なくiOSアップデートをするとアクティベートに失敗

 

先週の水曜日からiPhoneが使えなくなり、ようやく本日つかえるようになりました。
ケータイが5日間使えないということは、人生はじめてであり、貴重な体験でした。

 

 

木曜日、ソフトバンクショップに2回行く

 

今思えば、木曜日にソフトバンク五反田店に行った時に、店員がしかるべき対応をすれば、私はソフトバンクユーザで居続けたのかもしれません。


店に入るやいなや、ショップの女性から「そういうお客さんは今日ホントに多くて、アップルストアにいってください」と言われ、そのまま引き返されました。

 


そのときに、購入証明書の発行ができたら、あと1週間の辛抱だと思って、本件の「コトの重要性」を知らずにキャリアビジネスに対する違和感もなく過ごしていただろうと思います。

 

さて、仕事がおわり、それでも納得できない私は十条のソフトバンクショップに行きます。


そこでは、「アップルのセンターが7時で終わっちゃったんです。すみません」と丁寧に謝れまして、センターの電話番号を教えてもらいました。

 

 

金曜日、ジーニアスバーの予約をとる

 

明くる日、金曜日にアップル渋谷店のジーニアスバーの予約をウェブでとります。
すでに土曜の予約は一杯で、日曜日の13時がもっとも早い予約でした。

 


土曜日、なすすべもなくデジタル・デトックス

 

やったことといえば、地元の定食屋で「さんまのひらき定食」を食べました。

 

 

日曜日、この十年でもっとも長い1日

 

結論からいえば、アップル渋谷店で新しいiPhoneを購入し、ビックカメラ池袋店で、ビックSIMを買いました。


結論はシンプルなのですが、この正解にたどり着くのに7時間かかりました。

 

まず13時にアップルストアにつきますが、1時間半待ちました。
ジーニアスバーのフロアに100名以上が、ジーニアスを待ってました。

 

私の担当はイケメンのお兄さんで、一生懸命、いろいろなパターンを検証してくれました。
1時間ほど格闘してもらった結果、アクティベートをするには購入証明書が必要だとのことでした。

 

アップルストアで購入していれば、その場でアクティベートできるのですが、ソフトバンクショップで買ったものですから、仕方ありません。

 


そこでソフトバンクショップ渋谷店に移動しました。
そこでも1時間待ちでした。お客さんは一桁なのですが、担当も少ないので仕方ありません。

 

私の担当は美人でした。
そこで驚愕の事実をつきつけられました。

 

購入証明書はショップでは発行できない。
ただし、割賦販売で残債があれば、その証明書は発行できると。


すでに2年と4ヶ月たっている私はその手が使えないので、ショップからソフバンクのセンターに電話するということになります。

 

アクティベートできないiPhoneは電話をかけることすらできないので、ショップの電話を借りて、購入証明書の依頼をすることになります。

 

電話の向こうの担当は「カトー」らしいのですが、明らかに日本語が通じません。
キムさんとか、ヨーさんとか、言ってくれたら私もガマンできたのですが、「郵便番号はなんですか」と聞かれた時は、カチンと来てしまいました。

 

センターは明らかにざわついており、おそらくたくさんのユーザがお問い合わせしていたと推察されます。

 

購入証明書の発行から郵送は1週間かかると説明をうけ、私の脳裏にやきついたのはMNPです。

 

すでに5日使えない状況であと7日使えないならば、ソフトバンクユーザで居続けるメリットがありません。


担当は美人だったのですが、ドコモにチェンジしますと告げました。

 


そして次に行ったのがドコモショップ渋谷店です。
そこでも随分待たされました。もう5時を過ぎています。
お客さんは数十名というところでした。ドコモユーザの数に圧倒されました。

 


ドコモの人に、かくかくしかじかいうと、「バンクは購入証明書が発行できないんですか?」と驚かれました。


おそらくドコモショップでは発行されているようだと推察。ドコモにチェンジすると決めて正解だったなと思いました。

 


しかしながら、ドコモショップを出ることになります。
iPhone5sの在庫がなかったのです。

 


そして再びアップルストア渋谷店に入店。
そこでもドコモ担当が混み合っているということで1時間ほど待ちました。

 


私の担当になったイケメンの兄さんに、今日あったことをかくかくしかじか語り、5cから5sに機種変することを告げます。

 


すると、イケメンのお兄さんから意外な言葉がでました。

「一括払いなら、格安シムという手もありますよ」と。

 

生まれてこの方、こ難しそうなワードは避けてきましたが、今回はその手を選びました。

 


キャリアの割賦販売のどうしても解せないのは、残債がゼロになっても2年縛りというイミフな呪縛があり、解約金1万円が課せられます。


私の場合、4ヶ月前に解約ならば解約金がかかりませんでした。その月じゃないと、ケータイを買い換えられないとは、ふざけたルールです。


そろそろ公取の出番じゃないでしょうか。MNPも公取の手柄だったわけですし。

 


もうこれ以上、通信キャリアのご都合ビジネスには、のっかりたくありません。
「7つの習慣」でいうところの「WIN-WINじゃなければ、NoDeal」です。

 

 

空のiPhoneを手に入れた私は、すぐさま副都心線にのってビックカメラ池袋店にむかいます。

 


ビックカメラの1階、入ってすぐのところに「ビックSIM」の特設コーナーがあり、たくさんのお客さんが群らがっていました。
私がSIMを手に入れた時、すでに夜8時でした。

 

テザリングでことを済ませていた私の家にはWi-Fi環境がありませんので、今日はそこで終わりです。

 


・ジーニアスバーに集まっていた大勢の人
・ソフトバンクのカスタマーセンターに電話した大勢の人
・ビックカメラで格安SIMカードを買った大勢の人

 

彼らもまた、キャリアビジネスの崩壊を感じた1日だったのでしょう。

 


月曜日

 

フリーWi-Fiではアクティベートができないので、勤務先のWi-Fiでアクティベートをトライしてみるものの、データ通信のみのSIMと判明。

 

SMSもできないため、Facebookなどに認証もできず。

とりあえずネットには繋がるようにはなりました。

 

 

そもそもビックカメラの店員が、データのみと、SMS付きと、音声の3パターンあるということを告げずに「これで大丈夫」と渡して、レジ担当も、そのあとの相談カウンターでもその話がでませんでした。

 

ちょうどIIJから「お客様のSIMはデータオンリーです」という生ぬるいメール返答が来たので、今回の契約無効と、ビックカメラからのしかるべき対応を要請したところです。

 

そのあと、IIJから、ビックカメラではどういう対応されたか弊社の知るところではありませんが、契約解除はできません。SIM交換は2000円でできますというメールが飛び込んできたので、再び、ビックカメラの池袋店に行くことにしました。

 

ビックカメラでは、すぐさま交換する、代金はいただきませんとのことで、ようやく電話開通の運びとなりました。ようやく5日後の夜8時に長い一連の出来事の終焉を迎えることができました。

 

取るに足らない青二才のために関わった人は、十数人。大変ご迷惑をおかけしました。そしてお疲れ様でした。

 

 

一週間後の水曜日

 

またiOSアップデートの通知が来ました。

これが怖くて未来はひらけません。さっそくアップデートを行いました。

 

iCloudのパスワード認証はうまく行きませんでしたが、アクティベート自体はうまくいきました。

 

読者のご期待に添えず申し訳ございませんでした。

 

 

 

なぜiOSアップデートに失敗したのか

 

今回のiOSアップデートではセキュリティが強化されました。
盗品のiPhoneが売買されないようにということなのだと思います。

 

アップデートに失敗した際、iCloudの「iPhoneを探す」のデバイス登録を解除すればいいらしいのですが、それでもダメな時はあります。


またIDやパスワードを忘れて、メアド変更などで物理的に知ることができない場合もアップルストアでアクティベートしてもらわないといけません。

 

その時に必要なのが「購入証明書」です。

 

通信キャリアは「割賦にすれば売れるだろう」というヨミのもと、iPhoneを売りさばきました。


残債が残っていたら「購入証明ができる書面」を発行できるのに、残債がゼロの人には発行できません。

 

 

割賦支払中の者には「iPhone持ててよかったね」という手厚いサービスでした。
しかし、割賦支払いが済んだ者には、2年縛りだけ残り、さらにアクティベートが即日にできないという不利益をもたらしました。

 


自分の都合をお客さんにおしつけたために、キャリアは自分のクビをしめることになります。

 


1.iPhoneはアップルストアで買うべきである
2.2年縛り開放月には解約して格安SIMを買うべきである


ということが、わかってしまったのです。

 


そもそも、2年縛りのペナルティが2年以降もあることを私は知りませんでした。
通信キャリアの常識は、世間の非常識です。

 

今までキャリアは電話番号をキャリア変更で引き継げないことを武器に囲い込みをしていました。

 


しかしながら、もはやFacebookとLINEがあるので、電話番号が変わっても問題ありません。

 

通信キャリアの代理店網を維持するために今の高コスト体質があるのでしょう。
格安SIMがドコモなどのインフラを使っているのに、月数千円で済むというのは驚きでした。

 


まとめ

 

1.アクティベートに失敗したらまず購入証明書を手に入れよう

 

2.ソフトバンクで買った場合、1週間かかる。

 

3.アップルで買った場合はすぐにアクティベートできる

 

4.割賦支払いを済ませた人は、以後2年に11ヶ月は解約手数料1万円がかかる


5.それはすごくバカな話なので、割賦支払い完了月に解約すべきである


6.格安SIMにすると今まで月1万円かかっていた人も3000円以下となる


7.もはやキャリアの代理店機能は価値をもたらしていない。


8.ケータイはパソコンと同じ。量販店かメーカー直営店で賢いお買い物を。


9.通信キャリアは所詮、土管(あるいは鉄塔屋)である。いつかドカンと吹っ飛ぶのでしょう。

 

10.繰り返しになりますがアクティベートはアップルストアのみで行えます。

 

11.もう一度繰り返しになりますが、キャリショでアクティベートはできません。

 

 

補足1.アクティベートできないiPhoneとは

 

わずかに時計が表示されるのみです。

電話もできず、テザリングもできません。

アラームもできませんので寝坊します。

 

 

補足2.格安SIMとは

 

おそらく公取からの指摘で、スマホのSIMフリー化がすすみ、通信キャリアから回線を借りてSIMを売る商売ができるようになりました。

 

基本的に品質はかわりません。さまざまなプランがあります。

 

だいたいドコモ回線を使っているようです。

 

なぜ安くなるのか(しかも3分の1にも)というと、彼らはSIMを流通にのせているだけなので、無店舗経営だからです。

 

なので、キャリアショップにいけばなんでもしてくれるという対面サービスはなくなりますが、電車にのって量販店にいけばSIMを売っているお兄さんがなんとかしてくれます。

 

逆にいえば、通信キャリアが築いてきた一次代理店や二次代理店へのマージンは、店舗に人を貼り付け、土地代を支払うにたるものでなくてはならず、高コスト体質になっていると思われます。

 

ガラケーの普及に、代理店たちは頑張りましたが、もう役目は終わったようです。

1駅に3店舗ももはや必要ありません。

 

無理に生き残るならば、街のおじいちゃん・おばあちゃんを相手に、フォトフレームや、フールーや、レ点課金の商材を売りつけるしかありません。

 

もはやスマホはパソコンと同様、メーカーの直販か量販店で十分なのです。 

 

 

補足3.iPhoneの下取りに関して 

 

機種変するときには、キャリアが下取りして、月額の通話料から差し引くという制度があります。アップルストアで機種変したら下取りはしてくれません。

 

ちなみに、ドコモショップで下取りして貰う場合は、5c16Gの場合、3000円でした。それは、その場で下取りの場合です。

 

アクティベーションされていることが前提で、機種変した後に持込というのはできなくて郵送になります。その場合は1200円ディスカウントされます。

 

下取りルールのために、キャリアに縛られることもないかと思います。

 

 

 

格安SIMの注意点

 

1.データのみSIMと、SMS付SIMと、音声通話付きSIMがある

2.SMSが使えないとLINE認証できない。

3.フリーWi-Fi下ではアクティベーションできない。

4.ビックカメラの人間も詳しくない。これで大丈夫が大丈夫じゃなかった。

 

 

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