貨幣経済から価値経済の流れを作った者が新しい創造主になる。

新しいプラットフォームが出来た時、新しい価値観がうまれます。 しかしながら、そこに乗っかった既存業者はたちまちラットレースに巻き込まれます。

お金より大切なものって何でしょうか?

 

友人のベンチャーキャピタリストがこう言いました。


「インターネットサービスなんて、所詮、承認欲求を満たせるかなんだよ」と。

 

承認欲求とは、自分を認めて欲しいという願望のことをいうようです。
確かに、インターネットではお金以外に、お金で買えない価値が流通しています。


その価値が貨幣のように流れているのです。


そして、その価値を生み出すコミュニティは国のような経済圏を形成しています。

 

 

サービスの本質とは


例えば、クックパッドの本質は、「毎日の満たされない主婦のための承認欲求サービス」だと見ることができます。

 

一生懸命つくっても、当たり前のように食べる夫、まずそうに食べるこども。
でもクックパッドにあげたら、つくレポがとんでくる。

 

彼女たちは決して、お金のためにレシピを投稿してるんじゃない。
そして、つくレポもお金のためにあげていない。


楽天レシピはこれをミスりました。投稿で楽天ポイントあげても、この新たな価値の貨幣はまわらないのです。


Facebookのいいね!もそうです。
インスタグラムもそうです。
ミックスチャンネルもそうです。


筆者は「誰の何をどうやって解決しているのか?」というのがサービスの根本理念だと言い続けてますが、ここにお金が介在していないことがたたあるのです。

 

法人企業は、お金を生み出してなんぼですが、個人はそれと違ったりするのです。

 

 

国家は貨幣でしかコントロールできない


今まで国家というものは土地を制し、貨幣を流して、統治してました。
でも、インターネットの世界は、別の価値が流れています。もちろんそこにお金もまわるハイブリッドな世界です。

 

民泊のエアビーアンドビーは、そこで出会えるホストファミリーとの出会いを楽しみがあるといいます。
民タクのウーバーは、実は一番安全な移動手段だったという地域があります。


このように、時空を越え、人々が一瞬でつながるインターネットの世界では、新たな価値観が生まれています。

 

そして、その価値観をつくりあげたサービスが、新しい国のようなコミュニティを形成しているのです。

 

 

プラットフォームに乗れば「ゼロサム・ゲーム」が待っている。

 


筆者は、インターネット黎明期からこの仕事をはじめて、大きく2回ミスりました。

最初は、i-mode、次は、iPhoneです。


1999年の末、「占いサイトとか着メロサイトが儲かるらしいぞ」という言葉にときめきました。
しかし、そこから参入してわかったのは、すでにIPO予備軍がNTTドコモにへばりついていたのです。


全国会議で承認されるのにすごく手間がかかります。
すでに担当者と癒着状態にある企業がたくさんのサイトを出しています。

 


この臨戦体制をはった張本人である大先輩起業家がいみじくも言いました。

 

「集客と決済が用意されたプラットフォームは全のりすべきだ。バスに乗り遅れちゃいけない」と。


大手に出遅れた私たちは彼らの受託で冷や飯を食ってました。
ドコモに新しい機能がのっかると、そこに追いかけてつっこなければなりません。


デコメが出ているときに、筆者はある種の虚しさを感じました。


「また儲かる場所を作ってあげたから、君らも頑張りなさいよ」とD社のN氏に言われているような気がしました。

 

2010年ごろに、プラットフォームの大転換があり、グリーとモバゲーに、サードパーティがゲームを出せるようになりましたが、筆者は興味を持ちませんでした。それよりも、iPhoneアプリに夢中になりました。

 

「大手が入り込む前にやっちまえば、いけるぞ」と思ったのです。

 

いきなり出したネタアプリが無料で1位をとって30万ダウンロードをとりました。
「とにかくダウンロードを稼ぐには量産だ。」と思って、最初の100アプリで1000万ダウンロードをとりました。後半の200アプリは200万ダウンロードしかとれませんでした。

 

ここには、2つの誤算がありました。


1つ目は、i-modeと違って、需給バランス調整のない、誰でも参加できるプラットフォームであること。

 

2つ目は、予想以上のiPhone(スマートフォン)の普及スピードで大手がやってきたこと。

 


1つ目は価格破壊が起こります。無料でもいいアプリがある世界。Appleにとっては都合のいい世界です。


2つ目は、大手の広告大量出稿による、ランキング上位の総なめです。

 

ダウンロード数に関しては、今までそれなりのマーケティング理論が通用していましたが、それも運任せになります。


打つ手がなくなりました。

 

ひとたび、「金が儲かりそう」というのに目がくらむと、そこばっかりに執着し、俺はいったい何のサービスを作りたかったんだっけとなります。

 

最初に作りたかったのは、自動翻訳サービスでした。翻訳こんにゃくが作りたかったのです。


しかし、カジュアルゲームがちょろくダウンロード稼げそうだからとりあえず、つくっちゃおうぜ的なノリになってました。

 


自社会員を持ち新しい価値観を流通させた人たち


i-modeとiPhoneに翻弄されずにしっかり軸足を地につけている企業もありました。

 

アットコスメは、こつこつと、化粧品のレビューをかき集めていました。
クックパッドは、こつこつと、レシピを集めていました。
バイマは、こつこつと、お買い物代行の流通をあげていきました。

 

こういったサービスはウェブで集客できているから、アプリストアにも送客できていて、常にランキング上位に位置しています。


だから、ランキング効果でのアプリへの自然流入があるのです。


アプリストアのランキングを見て、「あ、負けた」と思いました。

 


彼らは、こつこつと、新しい価値をコミュニティ内に流通させ、投稿数というビジネスアセットを貯蓄し、時代に適応しながら、スマホ対応や、アプリ対応をしてきたのです。すべてはユーザのため。そして彼らたち自身がプラットフォームでした。

 

「どこかのプラットフォームにぶらさがって、小銭稼ごうと思って参入してもしょうがない。自分のやりたいプラットフォームを作るらなきゃ意味がない。」と痛感しました。

 

 

プラットフォーム志向のススメ


「いま自分たちの商材を売りたいだけなんだから、プラットフォームなんか興味ないよ」という方もいるかと思います。


ただ、事実として、他所が素晴らしいプラットフォームを作ったら、そこにのらなくてはなりません。

 

弁護士事務所が弁護士ドットコムをつくり、街コン屋が街コンジャパンをつくりました。


競合に送客するビジネスモデルですが、自分たちのサービスがもっとも利益を得るわけです。


あるいは、広告費をかけたくないから、ポータル作ったら、ソッチの方が儲かっちゃったなんてシナリオかもしれません。

 

こういった考え方が何かのヒントになるかと思い、本コラムをしたためました。

 

あと、ひとたびプラットフォームができあがれば、それは専制君主になるということも重要な事実です。


強かったドコモは私たちの中では「山王幕府」と呼ばれてました。

GoogleもAppleも、ディベロッパーに対してかなりのイニシアティブをとっています。

 

それはなぜか?

 

「エンドユーザに嫌な体験価値を与えたくないから」です。

 

だから、中間業者は虐げられるのです。
価値を創造し流通させた人は、その国の政府になるのです。


「すべては国民のため」ですから。

 

 

先日、とある上場社長がいいました。


「博愛主義なんてありえない。俺は独裁者だ。」と。

 

自分がぶれると、結局お客さんに迷惑がかかることを言ってました。

国家経営も、会社経営も、サイト運用も似たようなものなのかもしれません。

 


いつしか読者の中から、未来の独裁者が出てくることを祈念しております。

 


PS)ちなみに、筆者はデスラー総統が好きです。

 

 

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