この記事では、筆者の知る限りの学生起業家数十名の現在(20代後半の状況)を6パターンに分け、その割合とともに紹介します(和菓子屋の6代目と、お婆ちゃんが運営するコインランドリーと、学生起業家のスタートアップを一緒にして統計を見ても意味が無いからです)。
個人的には、あまり起業家のお金のことを記事にするのは気がひけるのですが、学生起業家はあまりにも一般的なイメージと実態との差が大きく、誤解を受けていると感じたため、記事の執筆をしました。
具体例・2社目の事業が成功して、資金調達をしながら上場
・2社目に設立した会社を3億円規模で売却。現在も1社目を経営
・2社目の事業が成功して数十億円規模で売却
Exitというのは、M&Aもしくは上場(IPO)などにより、株式を売却することを言います。
市況にも影響されるため20代のうちに上場まで達成させる人は多くなく、これからも劇的に増えるとは考えづらいです。
しかしM&Aは日本でも増えつつあり、数億〜数十億円での売却は20代でも十分に可能な範囲だと言えるのかもしれません。
Exit組の中には、一生暮らしていける資産を手に入れた人もいますが、それでも経営に携わり続ける人が多そうです。
具体例・数千万円の調達をしたが事業撤退、さらに調達して新規事業を立ち上げ
・数億円を調達、M&Aの提案を断り、さらに拡大を狙う
ベンチャーキャピタル(VC)から、資金調達を受けているパターンです。まだ利益を出していないこともありますが、それでも彼らの個人資産は20代でも数億円以上です。
最初は500〜3000万円を調達して、会社の株の5〜20%を放出する場合が多いでしょうか。事業を拡大させたり、撤退させたりしつつも、2度目、3度目の資金調達をしながらExitを目指していきます。
調達組のうち、そのままExitできるのは半分以下です。
しかし残りの人も(Exitした人も)、もう一度会社を設立して調達組の「2周目」をする場合が多いです。VCから返金を迫られるわけではありません。
具体例・受託事業を中心に安定経営・インターネットなど支出の少ない事業で利益を伸ばす資金調達をしていないものの、会社の売上や利益を伸ばして事業運営しているパターンです。
稼いでいる組に属していても、自分の年収は平均的な会社員と変わらない金額に設定している人も多くいます。しかし、会社のキャッシュカードを持ち歩いている彼等にとって、自分の年収がいくらというのはあまり重要では無いことなのかもしれません。
調達組と同じ3割としましたが、資金調達組の情報はインターネットやSNSで入りやすいことを考慮すると、この稼いでいる組の方が実際には多いのかもしれません。
具体例
・受託、コンサルなど
1人で受託やコンサルの仕事を受けており、会社は設立していてもフリーランスに近い働き方をしているパターンです。それでも能力を活かして大型の案件を受けていたり、非常勤役員を務めて数十万円ずつ稼いでいたりする場合もあります。
・大学在学中に起業、新卒で就職、数年後に独立して再度起業
起業経験を活用して、大手企業やベンチャー企業に就職する人もいます。
中には、最初から役員として転職する場合もあります。女性の起業家で、専業主婦になる人も、ある意味ではここに属します。
具体例・今どこで何をしているのか、誰も知らない
1人だけ、どうしても消息が分かりませんでした。
ここまで、学生起業家の現在を6パターンに分けてご紹介しました。
筆者が起業した時には、「起業家の失敗率は90%以上!」と脅してくる人も多かったですし、たまたま会った上場企業の社長からも「3年は就職してから考えた方がいい」と説得されたこともあります。
確かに、1つ目の事業が大成功する確率は低いです。
しかし、撤退と新規事業を繰り返しつつも、学生起業家だった人達のほとんどは、何らかの形で平均以上の経済力を得ています。
一般的に思われているイメージに比べれば、学生起業の成功率はかなり高いというのが実感です。
まれに起業の失敗と聞いて連想されるような、自己破産をしたり、首をつったりするような人はいません。そもそも自己破産を考えるほど大きな金額を、いきなり借りることはできません。
もし数十億以上もの融資を受けるほど成功した人なら、まわりが心配するまでもなく、倒産や自己破産をしても勝手にまた事業を始めるでしょう。
ただし、ここで紹介した6パターンに属する人や割合は、あくまで筆者の知っている範囲に限られており、その対象は
・東京の大学に入っていた
・教育、採用、広告、通信などの事業から入っても、インターネット事業に行き着く
という場合が多いです。
実際には、筆者が詳しく知らないだけで、日本の中には八百屋や布団屋の社長も多く存在するはずですし、
「ア◯ウェイのビジネスオーナーをしています」「クリックだけで毎月50万円稼げる情報を教えています」「FXセミナーの講師をしています」という人が起業家を名乗ることもあるでしょう。
もしかしたら、筆者の知らない事業領域では「借金だけ残って再起できない」という場合も多いのかもしれません。
逆に言えば、 事業の領域を大きく間違えなければ、学生起業の成功率は十分高いと言えるでしょう。起業家の方は、是非『2016年度世界長者番付 上位50人のデータで見る「7つの共通点」』を参考にしてください。どんな事業が良く、どんな事業が悪いのかが分かるはずです。
この記事では、筆者の知る限りの学生起業家数十名の現在(20代後半の状況)を6パターンに分け、その割合とともに紹介します(和菓子屋の6代目と、お婆ちゃんが運営するコインランドリーと、学生起業家のスタートアップを一緒にして統計を見ても意味が無いからです)。
個人的には、あまり起業家のお金のことを記事にするのは気がひけるのですが、学生起業家はあまりにも一般的なイメージと実態との差が大きく、誤解を受けていると感じたため、記事の執筆をしました。
Exit組(2割)
具体例
・2社目の事業が成功して、資金調達をしながら上場
・2社目に設立した会社を3億円規模で売却。現在も1社目を経営
・2社目の事業が成功して数十億円規模で売却
Exitというのは、M&Aもしくは上場(IPO)などにより、株式を売却することを言います。
市況にも影響されるため20代のうちに上場まで達成させる人は多くなく、これからも劇的に増えるとは考えづらいです。
しかしM&Aは日本でも増えつつあり、数億〜数十億円での売却は20代でも十分に可能な範囲だと言えるのかもしれません。
Exit組の中には、一生暮らしていける資産を手に入れた人もいますが、それでも経営に携わり続ける人が多そうです。
調達組(3割)
具体例
・数千万円の調達をしたが事業撤退、さらに調達して新規事業を立ち上げ
・数億円を調達、M&Aの提案を断り、さらに拡大を狙う
ベンチャーキャピタル(VC)から、資金調達を受けているパターンです。
まだ利益を出していないこともありますが、それでも彼らの個人資産は20代でも数億円以上です。
最初は500〜3000万円を調達して、会社の株の5〜20%を放出する場合が多いでしょうか。
事業を拡大させたり、撤退させたりしつつも、2度目、3度目の資金調達をしながらExitを目指していきます。
調達組のうち、そのままExitできるのは半分以下です。
しかし残りの人も(Exitした人も)、もう一度会社を設立して調達組の「2周目」をする場合が多いです。
VCから返金を迫られるわけではありません。
稼いでいる組(3割)
具体例
・受託事業を中心に安定経営
・インターネットなど支出の少ない事業で利益を伸ばす
資金調達をしていないものの、会社の売上や利益を伸ばして事業運営しているパターンです。
稼いでいる組に属していても、自分の年収は平均的な会社員と変わらない金額に設定している人も多くいます。
しかし、会社のキャッシュカードを持ち歩いている彼等にとって、自分の年収がいくらというのはあまり重要では無いことなのかもしれません。
調達組と同じ3割としましたが、資金調達組の情報はインターネットやSNSで入りやすいことを考慮すると、この稼いでいる組の方が実際には多いのかもしれません。
フリーランス組(1割)
具体例
・受託、コンサルなど
1人で受託やコンサルの仕事を受けており、会社は設立していてもフリーランスに近い働き方をしているパターンです。
それでも能力を活かして大型の案件を受けていたり、非常勤役員を務めて数十万円ずつ稼いでいたりする場合もあります。
就職組(1割)
具体例
・大学在学中に起業、新卒で就職、数年後に独立して再度起業
起業経験を活用して、大手企業やベンチャー企業に就職する人もいます。
中には、最初から役員として転職する場合もあります。
女性の起業家で、専業主婦になる人も、ある意味ではここに属します。
不明(一部)
具体例
・今どこで何をしているのか、誰も知らない
1人だけ、どうしても消息が分かりませんでした。
6パターンに含まれない人々
ここまで、学生起業家の現在を6パターンに分けてご紹介しました。
筆者が起業した時には、「起業家の失敗率は90%以上!」と脅してくる人も多かったですし、たまたま会った上場企業の社長からも「3年は就職してから考えた方がいい」と説得されたこともあります。
確かに、1つ目の事業が大成功する確率は低いです。
しかし、撤退と新規事業を繰り返しつつも、学生起業家だった人達のほとんどは、何らかの形で平均以上の経済力を得ています。
一般的に思われているイメージに比べれば、学生起業の成功率はかなり高いというのが実感です。
まれに起業の失敗と聞いて連想されるような、自己破産をしたり、首をつったりするような人はいません。
そもそも自己破産を考えるほど大きな金額を、いきなり借りることはできません。
もし数十億以上もの融資を受けるほど成功した人なら、まわりが心配するまでもなく、倒産や自己破産をしても勝手にまた事業を始めるでしょう。
ただし、ここで紹介した6パターンに属する人や割合は、あくまで筆者の知っている範囲に限られており、その対象は
・東京の大学に入っていた
・教育、採用、広告、通信などの事業から入っても、インターネット事業に行き着く
という場合が多いです。
実際には、筆者が詳しく知らないだけで、日本の中には八百屋や布団屋の社長も多く存在するはずですし、
「ア◯ウェイのビジネスオーナーをしています」「クリックだけで毎月50万円稼げる情報を教えています」「FXセミナーの講師をしています」という人が起業家を名乗ることもあるでしょう。
もしかしたら、筆者の知らない事業領域では「借金だけ残って再起できない」という場合も多いのかもしれません。
逆に言えば、 事業の領域を大きく間違えなければ、学生起業の成功率は十分高いと言えるでしょう。
起業家の方は、是非『2016年度世界長者番付 上位50人のデータで見る「7つの共通点」』を参考にしてください。どんな事業が良く、どんな事業が悪いのかが分かるはずです。
学生起業が上手くいく理由1. 資金調達しやすい