日本のメーカーはどうなる?グローバルの波に乗れるのか?

2013年にアメリカを抜いて工業生産額がトップになった中国は、2位アメリカの1.2倍、3位日本の2.3倍、4位ドイツの3.5倍になっています。なお、2013年の日本の工業生産額は292兆円。

不祥事をバネに頑張るフォルクス・ワーゲンと不祥事に萎縮する東芝

 

東芝、過去最悪の7100億円赤字に

 

東芝が5500億円の赤字とした従来予想を覆しました。

 

電力・社会インフラ部門で不採算案件の損失引当を迫られた上、電子デバイス部門でも在庫処分などで損失を計上しました。構造改革費用の積み増しもあるようです。

 

東芝は、2015年に確定拠出型企業年金の導入を果たしてしており、対象者は約11万人と、NTTの9万人を超え、国内最大級になりました。

 

当時、東芝は1兆7000億円の退職給付債務を抱えながら、積み立て不足が6100億円程度あり、年金改革は隠れた経営課題でした。

 

確定拠出年金へのシフトにより、今後20年間で積立不足は1000億円近く減る見通しです。

 

なお、電機大手では日立製作所やパナソニックが確定拠出型を導入済です。

 

 

鴻海がシャープを7000億円で買収へ

 

シャープの支援をめぐっては、鴻海の郭台銘会長が1月に来日、総額7000億円規模の支援案を提示して優先的に交渉しようとしている。現時点では鴻海案を中心に協議が続けられているようだが、20日にはシャープの取締役会で両案を比較検討し、24日にも取締役会を予定しており、月内にはどちらの案を選ぶか決まる。

 

 産業革新機構の志賀会長は「2つの案はコンセプトが全く違う。鴻海の案はシャープ全体の事業を再生させようというものだが、革新機構の案は液晶の事業を切り出しジャパンディスプレイ(JDI)の液晶事業と統合させようというものだ。今回の件でシャープの技術流出を止めるような要請を受けたことはなく、そういうことは全く考えていない」と述べた。

 

サムスンは電機の世界首位になった今、シャープの技術には大して興味がない。さらに日本勢同士が集まって「日の丸電機」が誕生したとしても、世界市場での“負け組”の寄せ集めにしかすぎず、それも現在のサムスンには大きな脅威ではないはずだ。それよりも、「シャープなどが勃興する中国や台湾企業の傘下に入ったとしたら、その豊富な資金力と相まってデジタル家電の世界地図が再び塗り替えられる可能性がある。だからサムスンは日本企業との関係をより深めようとしている」と李在鎔と親密な証券関係者は解説する。家電の世界地図……、この塗り替えに誰よりも野望を燃やしているのが鴻海の郭であることは言うまでもない。

 

シャープの経営再建を巡り、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘董事長は2月5日、大阪市のシャープ本社を訪れ、同社買収に向け高橋興三社長ら幹部と詰めの交渉に入りました。

 

その際に郭氏は「若い社員たちの雇用は必ず保証していきたい。社員がバラバラに派遣されるようなことは見たくない」との考えを示したようです。

 

シャープは当初、官民ファンドの産業革新機構からの出資を受け入れる方針でしたが、対抗策として支援額を上積みした鴻海案の採用に判断が傾いた模様です。

 

2013年に「シャープの資本増資の真相は年金債務(積み立て不足800億円)だった」と報道されておりますから、退職給付引当金としての負債計上に悩まされる日本のメーカーは少なからずいることでしょう。

 

参考)

鴻海精密工業は、フォックスコン・グループ(年間売上13兆円)の中核会社で、デルやヒューレット・パッカード、アップルといった大手メーカーに、マザーボードや各種コネクタをはじめとした各種パーツのOEM供給をしている会社。

iPhoneやandroidなどのスマホ端末も製造しています。

 

 

早くもフォルクスワーゲンはカリフォルニア州に接近?

 

ディーゼル車のリコール問題で「もう終わりか」と目されているフォルクスワーゲン社は「自動運転」で巻き返しを図ろうと、自動運転のルール作りを進める米カリフォルニア州政府や国連機関に接近しているようです。

 

失敗してもぎりぎりのところで上手に振る舞い続ける欧米企業と、失敗に縛られ、動きが萎縮してしまう日本企業の構図がグローバル競争で垣間見えます。

 

 

シャープの再建と東芝の不祥事

 

シャープの再建には液晶、白物家電の分社化があり、白物家電は東芝が吸収するようです。

 

白物家電の世界のシェアランキングで10位以内に入っているのはパナソニックだけですから、日本の家電メーカーの統廃合はどんどん進んでいくことでしょう。

 

 

携帯メーカーの国内シェア

 

i-modeの最盛期には国内に11社あった携帯メーカーも、シャープ、パナソニック、SONY、富士通、京セラ、NECカシオの6社になりました。

 

スマートフォンの時代になり、Appleが2011年から4年間、携帯端末出荷台数のシェア1位に君臨しつづけています。2015年のシェアは50%でした。

 

2位のソニーモバイルが20%、3位シャープ、4位富士通、5位サムスンと続いており、前述の6社がすべて生き残る可能性はわずかです。

 

 

世界のゲーム機の累計台数

 

プレイステーション4:2,200万台

Xボックス:1,200万台

Wii U:800万台

 

 

国内カメラメーカーの世界シェア

 

一眼カメラ:99%

デジタルカメラ:77.9%

 

オリンパス、ソニー、パナソニック、キヤノン、ニコン、シグマなど。

 

 

世界の自動車販売数

 

1位 トヨタ自動車 1023万台
2位 フォルクスワーゲン(独) 1014万台
3位 GM(米) 992万台
4位 ルノー日産(仏日) 847万台
5位 現代自動車+起亜(韓) 771万台
6位 フォード(米)632万台
7位 フィアット・クライスラー(伊米)461万台
8位 ホンダ  435万台
9位 プジョーシトロエン(仏)293万台
10位 スズキ 287万台

 

モルガンスタンレーの予測によると、いまの車はエンジン、トランスミッションなどがあってハードが90%、ソフトは10%の割合だが、20年にはハード部門はモーター、バッテリーなど電動系だけになり、その上にソフトが乗るようになる。そうなると、ハードの比率は40%、ソフトが60%とソフトの比率がハードを上回るとみている。ライバルは、テスラになり、グーグルが自動運転の車の試験をはじめ、アップルが極秘の自動運転車プロジェクトをやるなど、ITの大手が進出してきている。

 

日本ではトヨタ自動車が1200億円投資して人工知能(AI)の会社を作ると発表するなど、IT分野との連携が目立ってきている。グーグル、アップルは企業買収を繰り返して電光石火でモノづくりの会社を取り込むオープンイノベーションを行ってきている。

 

日本メーカーの大半が依然として技術は自前主義のままだ。モノづくりで生き残りを目指す日本企業としては自前主義にこだわっていては「ゆでガエル」になってしまい、気付いた時には世界の趨勢から完全に取り残されてしまう恐れがある。

 

なお、フォードは日本市場から撤退。

グーグルの技術を積んでいるとみられるフォードの乗用車「フュージョン」。我々が見慣れているのは「マッシュルームカー」と呼ばれるグーグルの自動運転専用車だったが、これからはフォードの車もグーグルカーのフラッグシップ(旗艦)に仲間入りする可能性が出てきた。

 

 

ヤマハの楽器、世界シェア

 

・ピアノ:33%

・電子鍵盤楽器:49%

・管楽器:20%

・ギター、ドラム:7%

・PA:8%

 

 

老後に備える「失敗しない確定拠出年金講座」配信中   

 

無料購読はこちら

 

 

全額損金になる法人保険で決算対策!  

 

全国の法人保険のプロフェッショナルをご案内いたします。

決算対策をお考えの方は、お問い合わせページにお進みください。

 

<事例(一部)>
・役員報酬が1,000万円up
・法人税を2,000万円圧縮
・役員退職金が1,800万円up

「日本のメーカーはどうなる?グローバルの波に乗れるのか?」に関連する記事

これぞ経営者の鏡!? スティーブ・ジョブズの名言をまとめてみました。
後年、ジョブズとゲイツの対談番組がありました。 ゲイツが「もし生まれ変われるんだったらスティーブになりたい」と言い、ジョブズは「俺はお前なんかになりたくない」と答えました。
OFFICE LIFE | 7104view
「技術者の正装とは真っ白なツナギ」本田宗一郎の名言をまとめました。
FIでのターボエンジンの圧勝を面白く思わないF1当局はターボエンジンの禁止を決定しました。 「ホンダだけがターボ禁止ではないのか、馬鹿な奴等だ。ホンダだけに規制をするのなら賢いが、すべて同じ条件でならホンダが一番速く、一番いいエンジンを作るのにな。」と本田宗一郎は言いました。
OFFICE LIFE | 5892view
【Visa Developer】決済処理プラットフォームを開発者向けにオープン提供
Visaは決済処理プラットフォームをサードパーティーの開発者に開放するプログラム「Visa Developer」のローンチを発表。「Visa Checkout」や「Visa Direct」から、位置情報サービスやトークンを利用したサービスなど、150のVisaシステムにアクセスするAPIを用意。
OFFICE LIFE | 2576view
ピックアップ
話題のキーワード
アクセスランキング