マイナス金利で保険業界はどうなっちゃうの?

1990年以降の金利低下局面では、保険会社の資金運用が大幅に悪化し、バブル期までの高金利下での保険契約に対する支払いが困難になって、保険会社の破たんや経営危機が相次ぎました。今回はその再来となるのでしょうか?

マイナス金利導入は、銀行よりも生命保険会社に大きな影響を与える

 

長期金利が0.06%へ

 

マイナス金利の影響で、長期国債で巨額を運用する生命保険会社は、リターンが大幅に低下することになります。

 

金利が高いときに引き受けた保険契約は、運用の逆ザヤが発生するリスクがあります。

 

生保の収入はおもに保険料等収入と資産運用益で構成されており、国内全体で見ると保険収支が3.7兆円に対して、運用収支が約11兆円。

 

この運用収支が大打撃をうけることになります。 

 

一時払い商品を巡って予定利率の引き下げや終身保険の一部商品の販売停止の動きが業界内で出始めましたが、この「資産運用」をどうにかしなければならない状況です。

 

 

第一生命は、海外保険会社を買収して収益の多様化

 

まず生命保険会社が活路を見出すべきところは「海外の生保会社」の買収です。

 

・第一生命:プロテクティブ生命を買収
・明治安田生命:スタンコープ・ファイナンシャル・グループを買収
・住友生命:シメトラ・ファイナンシャルを買収

 

 

損害保険株は注目されている

 

マイナス金利の営業で、生保株や銀行株が株価を下げたのに対して、損保株が上がりました。

 

損害保険は、原則1年契約です。長期金利が低下しても、運用の逆ザヤが発生する懸念はほとんどありません。

 

損保会社は長年にわたり自動車保険の赤字に苦しみ、それが再編のトリガーをひき、大手3グループに統廃合されました。

 

すでに東京海上HLDGは、海外での事業拡大に積極的です。

 

 

金利低下でメリットを受ける金融会社

 

マイナス金利の導入で、貸し出し金利は下がらず、借り入れ金利が下がるというローン会社は、活況になります。

 

個人向けなら無担保、企業向けなら中小企業ローンで、高い金利が残っています。

 

【中小企業向けの小口リース】

・リコーリース

・オリックス

 

【消費者金融】

・アコム

 

 

日銀が生保会社に期待していること

 

日銀は、資産運用主体が国債投資からよりリスクのある株式や外貨建て資産への投資に向かうことを期待しています。

 

とはいえ、生命保険は、大規模なリバランスはしないだろうと言われています。

参考)リバランスとは

 

というのも、健全性指標として使われているソルベンシー・マージン比率は、時価評価される公社債の価格上昇だけがプラスに反映され、数値が改善してしまうのです。

 

1997年の生保破綻期から、生保はリスクを犯さない体質になっており、株式や外貨建て資産へ投資によるリスクテイクができないのです。

 

 

まとめ

 

生命保険会社の運用ポートフォリオが、株や外貨に向かわないかぎり、貯蓄性のある生命保険商品はますます見窄らしいものになっていくでしょう。

 

革命的なインステックサービスによって、海外国籍の契約をとる路線で保険料収入をとっていき、契約者の国にあった運用をしていけば、究極のリバランスになると思います。

 

 

「経営者が知っておきたい生命保険プレミアム活用術」配信中


法人保険に関して、社長、財務ご担当者必見の情報をお届けするメールマガジンです。

 

無料購読

 

全額損金になる法人保険で決算対策!  

 

全国の法人保険のプロフェッショナルをご案内いたします。

決算対策をお考えの方は、お問い合わせページにお進みください。

 

<事例(一部)>
・役員報酬が1,000万円up
・法人税を2,000万円圧縮
・役員退職金が1,800万円up

「マイナス金利で保険業界はどうなっちゃうの?」に関連する記事

ドルコスト平均法とリバランスを合体したのがバリュー平均法
バリュー投資法は、株価下落の際は「追加の投資」で数量を増やし、逆に株価上昇の際には「目標を上回る分を売却」で利益確定をするという運用方法です。
OFFICE LIFE | 3291view
多くの専門家が推奨している「リバランス」に潜む罠
資産運用の代表的な手法である「分散投資」に関連するキーワードである「リバランス」とは、値上がりしている資産を売却し、値下がりしている資産を買い増すという行為をしながら、ポートフォリオの資産配分を一定に保つ事を目的としています。
OFFICE LIFE | 2934view
マイナス金利で、私たち、どうなっちゃうの?
黒田バズーカ第3弾「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」として、1月29日、日銀は「マイナス金利」を発表。アベノミクスへの最大の援護射撃をしました。マイナス金利政策は、民間金融機関がお金を日銀に預けた場合、その一部に2月16日から0.1%の金利を支払うという仕組みです。
OFFICE LIFE | 5257view
ピックアップ
話題のキーワード
アクセスランキング