全額損金の企業共済は3つあると覚えよう。

全額損金となる「中小企業倒産防止共済」「小規模企業共済」「中小企業退職金共済」について解説します。

倒産防止共済はその目的だけにメリットづくし。

 

中小企業倒産防止共済

 

中小企業倒産防止共済は、取引先が倒産して多額の売掛金が回収できなくなったために自分の会社が倒産してしまうといった事態(連鎖倒産)に備えるための制度です。経営セーフティー共済ともいわれています。


【中小企業倒産防止共済のメリット】
・掛金を月額5,000円~20万円で設定できる
・年240万円、累計800万円(3年4ヶ月分)まで全額が損金に算入できる
・40ヶ月(3年4ヶ月)以上加入していれば解約時に掛金全額が戻ってくる
・無担保・低利率での貸付が受けられる
・債権回収が困難な場合に、払い込んだ掛金の10倍(最大8千万円)まで共済金の貸付
・いつでも解約でき、またいつでも再加入できる

 

最終的に掛金の全額を取り戻せるので、税負担を軽くしながら現金を貯めることができます。


参考)最強の税金対策ツール。全額損金できる「経営セーフティー共済」とは?

 

 

小規模企業共済

 

経営者のための退職金制度といわれています。

 

【小規模企業共済のメリット】

・最大84万円の掛金の損金算入効果
・個人に対して所得税がかからない
・契約者貸付制度を利用できる
・36ヶ月(3年)以上加入で、掛金総額より多くの共済金を受け取れる
・共済金(退職金)の受取方法は一時金方式と年金方式が選べ、税負担が軽くなる

 

【小規模企業共済のデメリット】

・加入後約20年経たずに解約すると掛金の全額が返ってこない
・掛金を減額すると減額分はその後運用されないまま放置されてしまう
・事業保障の役割が乏しい

 

参考)小規模企業共済とは

 

 

中小企業退職金共済

 

中小企業が従業員の退職金を積み立てるための制度で、従業員全員加入が原則です。

 

【中小企業退職金共済のメリット】

・掛金を月額5,000円~3万円の間の16通りから選べる
・国に掛金を助成してもらえる(新規加入時、掛金月額18,000円からの増額時)
・会社の側で掛金の全額が損金に算入され、従業員の側でも給与扱いされない
・退職金支払時に会社に赤字が計上されない


【中小企業退職金共済のデメリット】

・掛金の減額がしにくい
・掛金は一旦払い込んだら取り戻すことができない


中退共(中小企業退職金共済制度)って本当にいいの?
 

 

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