全損と半損、はたしてどちらが良い保険?

資産計上額分の保険は、保険料として会社からキャッシュが出ていくうえに、その金額の35%が法人税として当期に納税もしなければなりませんから、キャッシュフローは悪化します。

キャッシュリッチかキャッシュリッチでないかで決まる。

 

法人保険の経理処理は5種類ある

 

①全額損金にできる保険
②1/2損金、いわゆる半額損金にできる保険
③1/3損金にできる保険
④1/4損金にできる保険
⑤全額資産計上の保険(つまり1円も損金にはできない)

 

決算で節税したい!となったとき、当然ながら①の全額損金保険が一番加入したいですよね。

 

資産計上額分の保険は、保険料として会社からキャッシュが出ていくうえに、
その金額の35%が法人税として当期に納税もしなければなりませんから、キャッシュフローは悪化します。


それに対して全額損金ならば、保険料以外に出ていくお金はありませんから、今期の税対策として一番有効と言えます。

 


解約返戻率と損金割合はタスキがけ

 

しかし、生命保険とはよくできていまして、
ピークの返戻率が最も高いのは⑤の全額資産計上保険で、そこから順に⑤→④→③→②→①と返戻率は落ちていきます。
全額損金の保険はピーク返戻率が最も悪いのです。

 

 

40歳男性で試算すると

 

某保険会社の全額損金保険のピーク返戻率は85%。
1/2損金保険のピーク返戻率は95%でした。


この10%の違いの意味するところは大きいです。

 

 

全損でも半損でも払った金額に対して元本割れはする

 

どんな投資でも、元本割れはなるべく抑えたいですよね。
会社にキャッシュが潤沢にあれば、キャッシュフローの悪化を気にすることなく、元本割れ割合を抑えた、1/2損金の保険を選択するのではないでしょうか?


一方で、「キャッシュは潤沢にはないけど、今期の法人税だけなんとか減らしたい!」というケースでは、返戻率10%の差よりも、全額損金であることを優先されますよね。

 


全額損金と半額損金のどちらがよい保険か?

 


あなたの会社が、


キャッシュリッチなら半額損金。
キャッシュリッチでないなら全額損金。


これが適していると言えるでしょう。

 

よりキャッシュリッチなら、返戻率100%を超えてくる1/3損金、1/4損金の保険を選択するというのが合理的です。

 


まとめ

 

「①保険料と②保険料の資産計上額分にかかる法人税、この①と②の合計額を、何年払っていけそうか?」
という点で、法人保険の投資効果を考えていくと良いでしょう。


全額損金と1/2損金をバランスよく混ぜあわせて、全体として3/5損金、3/4損金となる保険がオススメです。

そして、解約タイミングも各保険会社でずらして、企業のキャッシュフローがなるべく痛まないようにしましょう。

 

ご自身の経営状況に照らしあわせた最適な決算対策に、法人保険をご活用下さいね。

 

 

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