従業員の退職金積み立ての落とし穴。企業が100%負ける退職金裁判。

中小企業で退職金制度があるのは77%。支払額の大卒平均は1200万円(大企業や国家公務員では2400万円)です。しかしながら、毎年200件の退職金に関する裁判があり、退職金制度そのものが企業にとって重たい負担となっているようです。

「経営が厳しくて払えない」は言い訳にならない。

 

労働者の勝率は100%の退職金をめぐる裁判

 

退職金の規定があれば、企業はそれを遵守しなくてはなりません。

 

たとえ就業規則に記載がなくても、労働協約や、前例に支払っている実績があれば、退職金請求ができることになっております。

 

懲戒解雇にしても、事例によっては、退職金の支払いを認めた裁判例もあります。

 

それだけ、従業員と取り交わした退職金の約束は国によっても守られているのです。

 

最近では「簡易裁判制度」により訴訟はお手軽になっております。

 

※)簡易裁判制度とは、請求額が140万円未満の少額訴訟のことで、弁護士と比べて依依頼料が低い司法書士も代理人としてたてることになりました。

 

 

退職金の積み立てが足りない時どうするか?

 

多くの企業が「中小企業退職金共済」(中退共)を活用していますので、まずは中退共に加入することをオススメします。

 

参考)中退共(中小企業退職金共済制度)って本当にいいの?

 

ただ、中退共の積立だけで十分な退職金積立を用意できている会社はほとんどないとも言われています。

 

要するに、退職金の規定を作りながら、それに則した積み立てをしていない企業が多いということになります。

 

そこで、不足分の積立金を保険金で賄いましょうという話になります。

 

 

退職金に保険を活用する会社の90%以上が養老保険

 

「退職金といえば」でお馴染みの養老保険は、近年、予定利率の低下により、加入年齢によっては元本割れすることもあります。

 

必ずしも一番良い選択とはいえないと頭の片隅にいれておきましょう。

 

参考)経営者なら知っておきたい養老保険。早わかりガイド

 

 

定年までいる会社なら長期平準定期保険

 

100歳満期の貯蓄性のある保険になります。

 

途中で解約返戻率がピークを迎えますので、ご本人の定年退職時に解約返戻率の高い商品を選びます。

 

なお、保険料の1/2が損金として扱われます。

 

養老保険では、保険金を法人で受け取ると全額資産計上になりますが、長期平準定期保険では、この場合も保険料の1/2が損金となります。

 

「会社の都合に合わせた積立が可能」と覚えておけばよいでしょう。

 

 

まとめ 

 

退職金を規定している会社は8割もあるのに、ほとんどの企業が積立金不足を起こしているそうです。それは退職金規定に具体的な金額や算出方法が記載されているのにもかかわらず、実際の積立額に乖離があるからです。

 

そんな時に活用できるのが生命保険です。まずは、いま全員が今退職した場合に不足金額は幾らになるのかを知り、各社員の退職年を想定しながら適正な保険を考えるという流れをとりましょう。

 

 

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