突然の会社清算、社員はどうなる?

2015年の倒産件数は8812件、負債総額は2.1兆円。一社あたりの負債額は2.4億円になる。戦後最大の倒産件数は20,841件(1984年)、負債総額は24兆円(2000年)。なお、バブル崩壊期(91〜93年)の倒産件数は1〜1.5万件、負債総額は6〜8兆円だった。

会社解散を防ぐために、「整理解雇」や「事業譲渡」の可能性がある

 

会社解散は、「任意解散」と「強制解散」とがある

 

「会社解散」とは、現在行っている通常の営業活動をすべて中止し、それまでに発生した債権債務を整理する活動に入るということをいいます。

 

【任意解散とは】

・定款で定めた存続期間の終了
・定款に定めた解散事由の発生
・株主総会の特別決議
・合併(吸収合併)

 

【強制解散とは】

・破産手続開始の決定
・解散を命ずる裁判
・休眠会社のみなし解散
・特別法(銀行法、保険業法)上の解散原因の発生

※みなし解散:最終登記日から12年経過している休眠会社

 

 

会社清算とは

 

「会社清算」とは、会社が解散したあと、それまでに発生した債権債務などを整理する活動をいいます。例えば、不動産や有価証券などの現金化、買掛金など債権の回収、売掛金その他、債務の返済などです。

 

清算した結果、会社に残余財産が残る場合には、原則として株主に対して出資割合に応じて分配します。

その後、株主総会や社員総会で決算報告書を承認し、この「清算結了」により、会社は法的に消滅します。

 

株式会社はすべて法的清算をとらなければなりません。

 

・通常精算

取締役にかわって精算人が選任され、清算手続きをおこないます。

 

・特別清算

債権債務の争い、清算遂行に支障をきたす事情がある場合、債権者の保護が必要な場合も、清算手続きが裁判所の監督下で進められる方法です。

 

【清算中の会社ができないこと】

・営業活動

・資金調達活動
・自己株式の取得
・資本金の額や貸借対照表上の計数の変更
・剰余金の分配(配当)
・吸収合併の存続会社または吸収分割の承継会社になること
・株式交換または株式移転

 

 

整理解雇とは

 

業績が悪くなり、事業の存続が厳しくなった時に、人員整理をするための「整理解雇」には4つの要件が決められています。

 

・人員整理の必要性

・解雇回避努力義務の履行

・解雇する従業員選定の合理性

・従業員への十分な説明

 

また、下記の場合は、解雇撤回や賃金請求ができます。

 

・30日前の解雇通達がなく解雇

・何の説明もなく整理解雇通知

・残業量や役員の報酬が変わらないままの整理解雇

 

また、求人募集をしている中の整理解雇も不当解雇になる可能性があります。

 

 

整理解雇での退職金はどうなる?

 

結論からいえば、退職金の規定をしているところであれば貰えますが、企業には退職金を払う義務はありません。

 

早期退職制度などの「退職金上乗せ」は企業が自主的に行っているものですから「整理解雇」にともなう罰則規定はありません。

 

なお、「整理解雇」は「会社都合の退職」にあたりますから、失業手当は3ヶ月待つことなく支払われます。

 

 

企業側が用意した退職願(勧奨による退職願)にはどう応じる?

 

「退職勧奨(退職勧告)」とは、企業が労働者に「労働契約の解約」を申し入れることです。

 

これ自体は違法ではなく、企業側からの、希望退職や、退職金上乗せの条件の退職などの申し入れに対して労働者が応じる「合意契約」になります。また申し入れたのは会社なので、「会社都合」の退職になります。

 

「整理解雇」のプロセスでの「退職勧奨」もまた「会社都合の退職」になります。企業としては「解雇の無効を争わせない」という目的のものですので、退職意思があれば問題ありません。

 

不当解雇のプロセスでの「退職勧奨」は違法になる可能性がありますので、弁護士や社労士に相談するといいでしょう。

 

 

営業譲渡では従業員はどうなる? 

 

結論からいうと、正当な理由がないと、全員の従業員を承継する旨の合意がなされたと認定されるようです。

 

ただし、営業譲渡の契約において「従業員の継承をしない」という特約が設けられている場合は、元の会社に残ることになりますので、譲渡先の企業に訴えかけることはできません。

 

また、従業員を継承する場合には、特定組合員だけを排除するということもできません。

 

逆に労働者はいつでも退職ができます。

営業譲渡先が、人材目的で事業買収したとしても、労働者を縛り付けることはできません。

 

そもそも、人材のモチベーションを下げてまで居残ってもらう必要もありませんからね。

 

 

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