“穏やか”。「オルタナS」の副編集長 池田真隆氏を一言で表すならこの言葉に尽きる。「エシカル(倫理的)な社会を作ること」を目標に、若者向けに社会問題をあらゆる切り口から発信する同サイトは読みごたえがあり、作り手の熱い想いをひしひしと感じる。そんなサイトの副編集長というから、眼光鋭く、殺気立ったキレッキレの青年を想像していた。しかし、会うとそのほんわかとしたムードに心が和む。筆者が抱いていたイメージは瞬時にガラガラと崩れていった。この物腰柔らかな青年の中に、どんな情熱が燃えたぎっているのか。彼のヒストリーについて話を伺った。
「オルタナS」は自分の“子供”。そう語る池田氏が同メディアに関わるようになったのは大学4年生のとき。学生時代にフェアトレードのフットサルボールを販売し、その収益でカンボジアにフィールドを建てるというプロジェクトに参加。プロジェクトの認知活動をしているときに出会ったのが、環境とCSRをテーマにしたビジネス情報誌「オルタナ」だった。のちに、同社から「若者向けに社会問題を発信するWEBサイトをつくるから立ち上げに参加してみないか」と声をかけられる。
最初は「面白そうだな」という気持ちで、気が向いたら書こうという程度だった。しかし、覚悟を持って取り組むきっかけが起こる。それが東日本大震災だった。
起こったのは大学3年時。一緒に社会活動をしていた仲間たちは被災地へボランティアに行ったり、NPOの立ち上げや起業するなど、次々に行動を起こしていく。自分の今後を考える時期に彼らを見ながら「自分には何ができるだろう」と自問自答する日々。そんなとき、友人の大きな決意が池田氏の背中を押すことになる。それは、被災地に移住して復興支援をするというものだった。覚悟を決めた友人をサポートしたい。自分が得意とし、大学でも選考していた「書く」ことで力になれたら…こうして「オルタナS」へのインターンを決めた。
学生インターンから今に至るまで一切を任され、無我夢中で育ててきた。軌道に乗せるまでにはたくさんの失敗もあった。学生ながらも経営者やNPOなどにインタビューをする日々。お叱りも受けた。思うようにPV数も伸びない。インターンとはいえ、かなりのハードワーク。心が折れてもしょうがない状況だった。それでも続けてこれたのは、沢山の“倫理観”に触れたからだった。
インタビューをしていくうちに、LGBT、障がい者雇用、地域活性などの社会問題に直面し、隠されていた真実を知っていく。例えばLGBTの人は、男女二元論でのモノの考え方に当てはまらない自分を否定し、周りにカミングアウトできず自傷行為に走るという現状があることを知った。浮き彫りになっていない問題はまだまだたくさんある。
社会問題とは常に身近にあって、誰でも解決に向けてアクションすることができる。解決の第一歩は“知ること”。知らせることが「オルタナS」の使命だ。
池田氏は今月から新たな試みを始める。それが「自主ゼミ」だ。武蔵大学の江古田キャンパスで「ソーシャルビジネス」をテーマに、毎回社会起業家やNPO代表を招いて多角的に学んでいく。受講費は無料。大学生に限らず、若手社会人や地域に住む主婦の人にも参加して欲しいと池田氏は語る。
とにかく走り続ける毎日。働き盛りとはいえプライベートはどうなのか少し心配になるが、息抜きもしっかりしている。休日はジムに行って汗を流したり友人との時間も作るようになった。最近ではハーフマラソンに参加したりとアクティブだ。
そんな彼を支えるのがナチュラルエナジードリンク「ORGANIQ®」だ。インターン当初はエナジードリンクをガソリン代わりにガブガブ飲んでいた。しかし、仕事柄環境問題にも触れるようになり、環境や自身の健康にも配慮するようになる。そんなとき「ORGANIQ®」を知り、それからは仕事中なくてはならない存在だ。
「オルタナS」はまだまだこれから。だからこそ健康を害するわけにはいかない。こうして今日も「ORGANIQ®」片手に若き副編集長は走り続ける。
◆池田真隆(オルタナS 副編集長)
1989年東京都生まれ。立教大学文学部文芸思想学科卒業。大学3年から「オルタナS」に特派員・インターンとして参画する。その後、副編集長に就任し現在に至る。オルタナSの編集及び執筆、管理全般を担当。企業やNPOなどとの共同企画などを担当している。
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【突き動かされた大学時代】
「オルタナS」は自分の“子供”。そう語る池田氏が同メディアに関わるようになったのは大学4年生のとき。学生時代にフェアトレードのフットサルボールを販売し、その収益でカンボジアにフィールドを建てるというプロジェクトに参加。プロジェクトの認知活動をしているときに出会ったのが、環境とCSRをテーマにしたビジネス情報誌「オルタナ」だった。のちに、同社から「若者向けに社会問題を発信するWEBサイトをつくるから立ち上げに参加してみないか」と声をかけられる。
最初は「面白そうだな」という気持ちで、気が向いたら書こうという程度だった。しかし、覚悟を持って取り組むきっかけが起こる。それが東日本大震災だった。
【自問自答からわかり得た「自分にできること」】
起こったのは大学3年時。一緒に社会活動をしていた仲間たちは被災地へボランティアに行ったり、NPOの立ち上げや起業するなど、次々に行動を起こしていく。自分の今後を考える時期に彼らを見ながら「自分には何ができるだろう」と自問自答する日々。そんなとき、友人の大きな決意が池田氏の背中を押すことになる。それは、被災地に移住して復興支援をするというものだった。覚悟を決めた友人をサポートしたい。自分が得意とし、大学でも選考していた「書く」ことで力になれたら…こうして「オルタナS」へのインターンを決めた。
学生インターンから今に至るまで一切を任され、無我夢中で育ててきた。軌道に乗せるまでにはたくさんの失敗もあった。学生ながらも経営者やNPOなどにインタビューをする日々。お叱りも受けた。思うようにPV数も伸びない。インターンとはいえ、かなりのハードワーク。心が折れてもしょうがない状況だった。それでも続けてこれたのは、沢山の“倫理観”に触れたからだった。
【隠された真実との出会い】
インタビューをしていくうちに、LGBT、障がい者雇用、地域活性などの社会問題に直面し、隠されていた真実を知っていく。例えばLGBTの人は、男女二元論でのモノの考え方に当てはまらない自分を否定し、周りにカミングアウトできず自傷行為に走るという現状があることを知った。浮き彫りになっていない問題はまだまだたくさんある。
社会問題とは常に身近にあって、誰でも解決に向けてアクションすることができる。解決の第一歩は“知ること”。知らせることが「オルタナS」の使命だ。
【より多くの人に知ってもらうために】
池田氏は今月から新たな試みを始める。それが「自主ゼミ」だ。武蔵大学の江古田キャンパスで「ソーシャルビジネス」をテーマに、毎回社会起業家やNPO代表を招いて多角的に学んでいく。受講費は無料。大学生に限らず、若手社会人や地域に住む主婦の人にも参加して欲しいと池田氏は語る。
とにかく走り続ける毎日。働き盛りとはいえプライベートはどうなのか少し心配になるが、息抜きもしっかりしている。休日はジムに行って汗を流したり友人との時間も作るようになった。最近ではハーフマラソンに参加したりとアクティブだ。
そんな彼を支えるのがナチュラルエナジードリンク「ORGANIQ®」だ。インターン当初はエナジードリンクをガソリン代わりにガブガブ飲んでいた。しかし、仕事柄環境問題にも触れるようになり、環境や自身の健康にも配慮するようになる。そんなとき「ORGANIQ®」を知り、それからは仕事中なくてはならない存在だ。
「オルタナS」はまだまだこれから。だからこそ健康を害するわけにはいかない。こうして今日も「ORGANIQ®」片手に若き副編集長は走り続ける。
◆池田真隆(オルタナS 副編集長)
1989年東京都生まれ。立教大学文学部文芸思想学科卒業。大学3年から「オルタナS」に特派員・インターンとして参画する。その後、副編集長に就任し現在に至る。オルタナSの編集及び執筆、管理全般を担当。企業やNPOなどとの共同企画などを担当している。